カクヨムのアドスコアとは?報酬の仕組みと上げ方を整理する
カクヨムで収益の話をすると、必ず「アドスコア」という言葉が出てきます。でも、それが何の数字なのかは最初ぴんとこない。自分もそうでした。
ざっくり言うと、アドスコアは「あなたの作品がどれだけ読まれたか」を数値にしたもので、これが報酬の分け前を決める基準になります。この記事では、アドスコアの正体と報酬の仕組み、上げ方の考え方を整理します。2026年6月時点の情報です。制度の正式な条件はカクヨムの公式ヘルプで確認してください。
アドスコアとは何か
カクヨムには「カクヨムロイヤルティプログラム」という収益化の仕組みがあります。サイトに表示される広告の売上の一部を、投稿者に還元する制度です。
その配分を決める基準がアドスコア。公式の説明では、ページの閲覧数や作品の文字数などをもとに算出される、とされています。要するに「たくさん読まれた人ほどスコアが高くなり、受け取る分も増える」という設計です。
報酬の仕組み
ここがカクヨムのわかりやすいところで、公式が還元の割合をはっきり出しています。
広告売上のうち、ユーザーへの還元は全体の70%。残り30%が運営側です。この70%を、参加者全員のアドスコアに応じて分ける形になります。報酬は「カクヨムリワード」として付与され、1カクヨムリワードが1円で換金できます。
注意したいのが2点。ひとつは、確定まで時間がかかること。月のアドスコアと全体の広告売上が確定してから計算されるので、付与までおよそ40日かかります。もうひとつは有効期限。付与日から12カ月で切れて、失効した分は戻りません。貯めっぱなしにせず、換金できる額になったら受け取っておくほうが安全です。
実測:アドスコアはいくらになったか
「70%還元」と言われても、自分のスコアが何円になるのかは分かりません。なので実際の数字を出します。カクヨムのワークスペースから転記した、自分の月別の確定値です。
| 対象月 | 広告表示PV | アドスコア | リワード(円) |
|---|---|---|---|
| 2025年11月 | 109 | 133 | 4 |
| 2025年12月 | 128 | 142 | 4 |
| 2026年1月 | 106 | 119 | 3 |
| 2026年2月 | 531 | 643 | 17 |
| 2026年3月 | 364 | 429 | 11 |
| 2026年4月 | 74 | 100 | 2 |
| 2026年5月 | 117 | 151 | 3 |
この表から読み取れることが2つあります。
アドスコアは広告表示PVより少し大きくなります。 7カ月ともPVの1.1〜1.35倍の範囲に収まっていて、文字数が加味されるためだと思われます。PV531でスコア643、PV109でスコア133というあたりが分かりやすい例です。
そしてスコアが円に変わるところで、大きく圧縮されます。 いちばん信頼できるのは母数の大きい2026年2月と3月で、スコア643に対して17リワード、429に対して11リワードでした。割り戻すとスコア38〜39でようやく1円という水準です。
「スコア○○=○円」の固定レートではない点に注意
上の割り戻しを固定レートとして使うのは危険です。理由が2つあります。
ひとつは、リワードが整数で表示されること。たとえば2026年4月はスコア100でリワード2ですが、真の値が1.5でも2.4でも表示は2になるので、割り戻した「50」は40から67くらいの幅を持ちます。母数が小さい月の比率は、この丸めで大きく揺れます。だから2月・3月のような読まれた月の数字のほうが実態に近いです。
もうひとつは、そもそも配分が全体の広告売上で決まる仕組みだということ。自分のスコアが同じでも、サイト全体の売上や参加者全体のスコア合計が動けば、1スコアあたりの単価は変わります。計算式も非公開です。なので、ここで言えるのは「スコア40前後で1円くらいの規模感」までで、それ以上の精度で語れる根拠は自分にはありません。
その前提で目安を出すと、月1,000円に届くにはスコアで4万前後、広告表示PVで月3万前後が必要な計算になります。日割りで1,000PVです。3サイト横断のPV換算は「100PV=1円」は本当かに、カクヨム単体の規模感はカクヨムはいくら稼げるかにまとめました。
アドスコアの上げ方
正直に書くと、細かい計算式は公開されていません。だから「これをやれば確実に上がる」という裏技は語れない。公式が出している要素から言えるのは、シンプルにこれだけです。
読まれることと、読まれる分量があること。閲覧数と文字数が要素に入っている以上、更新を続けて作品を読んでもらうのが王道で、近道は基本的にないと思っています。短い作品をひとつ置いて放置するより、続きを待ってもらえる連載のほうがスコアは伸びやすい、というのが自分の実感です。
参加条件
- 参加費は無料
- 正確な生年月日の設定が必要。未成年は保護者の同意が要ります
- 海外在住でも参加はできますが、換金には日本国内の銀行口座が必要
筆者の規模感
上の表のとおり、受け取っているのは月に数リワードから十数リワードという規模です。生活が変わる額ではありません。
同じ桁の感覚は、なろうの数字をなろうチアーズはいくら稼げるかに隠さず載せたので、そちらも参考になると思います。なろう・アルファポリスとの性格の違いは3サイトの違いと使い分けに、各サイトの制度一覧はリワードがもらえる小説投稿サイト一覧にまとめています。
まとめ
アドスコアは、結局のところ「読まれた量」を映した数字です。スコアを直接いじる方法を探すより、読まれる作品を更新し続けるほうが早い。地味だけど、自分はそう割り切ってからのほうが気が楽になりました。書籍化の声がかかる場でもあるので、収益はおまけくらいの気持ちで続けるのがちょうどいいと思っています。
この記事の前提
- 制度の条件は2026年6月時点、実測表は2026年7月時点で確定していた月の値です。還元率・有効期限・換金条件は改定されることがあるので、申請前に必ず公式ヘルプで確認してください
- 実測表はカクヨムのワークスペース画面から転記した筆者1人の値です。作品数・ジャンル・更新頻度が違えば数字は変わるので、レート表として使えるものではありません
- 「スコア38〜39で1円」は割り戻した結果にすぎません。リワードは整数表示のため母数が小さい月は丸めの影響が大きく、配分そのものもサイト全体の広告売上と参加者全体のスコアで変動します。計算式は非公開です
- 月1,000円・月3万PVの目安は、上記の粗い比率をそのまま伸ばした計算です。実際にその規模になれば単価も変わりうるので、桁の感覚として見てください
- アドスコアの正確な計算式は非公開です。本記事の「上げ方」は、公式が公表している算出要素(閲覧数・文字数など)と筆者の実感に基づく範囲の話です